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書籍詳細

名画で学ぶ世界史 竹内 麻里子

名画で学ぶ世界史
ルネサンスから20世紀美術までの各時代を代表する西洋絵画を読み解きながら、名画誕生の背景を一気読み!
なぜイタリアのフィレンツェがルネサンスの中心地となったのか。ルーヴル美術館はどのように誕生したのか。歴史と美術史のキーワードを合わせて解説しながら、それぞれの時代で名画が生まれた背景をたどることで、その流れを立体的に浮かび上がらせる。
カラー図版多数掲載。
ISBN 978-4-415-33497-4
発行日 2025年01月31日
判型 B6
ページ 192ページ
定価 1,760円(税込)

CONTENTS

 ◆ 巻頭カラー 年代でたどる名画
 ◇ 世界史・美術史年表
 ◇ はじめに
 ◇ 世界の美術館
 ◇ ヨーロッパ世界の誕生

【1章】 都市国家フィレンツェの台頭とルネサンス
   o 都市国家フィレンツェで生まれた“ルネサンス”
   <美術史のキーワード> ルネサンス
   o 「ソフトパワー」外交で影響力を維持したメディチ家
   コラム: なぜルネサンス期のフィレンツェで家族礼拝堂がブームになったのか?
   o ルネサンス終焉のきっかけになったローマの破壊
   [名画のある場所] ウフィツィ美術館
   コラム: 芸術がカトリック教会の「権威」を支えた?
   [名画のある場所] ヴァティカン美術館
   <美術史のキーワード> ヴェネツィア派
   コラム: 油絵登場以前の絵画の技法は?

【2章】 カトリックの守護者ハプスブルクの躍進
   o 神聖ローマ皇帝位の世襲化とネーデルランドの獲得
   [名画のある場所] ウィーン美術史美術館
   o ルターのカトリック批判からプロテスタントが誕生
   o 太陽の沈まぬ国、大航海時代スペインの繁栄
   <美術史のキーワード> 北方ルネサンス
   o 王たちに愛された「王の画家」とは?
   o 対抗宗教改革の旗手スペイン、イギリスに敗れる
   [名画のある場所] プラド美術館
   <美術史のキーワード> マニエリスムとバロック
   コラム: バロック様式とはどんなもの?
   コラム: ベラスケスが描いた王女マルガリータの生涯は?

【3章】 世界へ進出する新興国オランダとイギリス
   o 国際都市アムステルダムの繁栄
   <美術史のキーワード> 17世紀オランダ絵画
   コラム: 500万枚もの絵の買い手となったのは?
   [名画のある場所] アムステルダム国立美術館
   o ヘンリー8世から始まったイギリスの宗教改革
   o ヨーロッパに広がった宗教改革の決着
   o 17世紀オランダ「黄金時代」の終わり
   コラム: 「鎖国」時代の日本と西洋絵画の関係
   コラム: ヨーロッパの東洋ブームが生んだ焼き物?

【4章】 強い王権で覇権を狙ったフランス
   o ルイ14世の登場でフランス絶対王政の全盛期に
   <美術史のキーワード> フランス古典主義(フランス・バロック)
   <美術史のキーワード> ロココ
   コラム: フランスが芸術大国となった背景は?
   [名画のある場所] ルーヴル美術館1
   o 重商主義のもと台頭したブルジョワ層
   o 新興国プロセインとロシアの台頭
   [名画のある場所] エルミタージュ美術館
   コラム: だれが美術を評価する?

【5章】 革命が産んだ近代国民国家
   o フランス国王の処刑でヨーロッパに緊張が高まる
   o 英雄、革命の理想をとなえヨーロッパの支配者に
   [名画のある場所] ルーヴル美術館2
   <美術史のキーワード> 新古典主義とロマン主義
   o 正統主義による抑圧が生んだ新たな革命の波
   <美術史のキーワード> 写実主義(レアリスム)
   <美術史のキーワード> 印象派とポスト印象派
   [名画のある場所] オルセー美術館
   o ナショナリズムの高まりで再編されるヨーロッパ
   コラム: 印象派を有名にした立役者とは?

【6章】 産業革命のインパクト 資本主義体制の確立
   o イギリス発、産業革命によって資本主義体制確立へ
   [名画のある場所] ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
   o 資源と市場を求めて植民地争奪戦へ
   コラム: なぜイギリスで、19世紀に独自の美術が生まれたのか?
   o 独立から約100年、工業国となったアメリカの台頭
   コラム: ジャポニズムのブームはどれほどのインパクトだったのか?
   [名画のある場所] ウィーン分離派会館
   <美術史のキーワード> 世紀末美術
   o 利害の対立する列強の火種となったバルカン半島
   o 泥沼化した世界大戦の終結が残した火種
   コラム: 第一次世界大戦で疲弊したパリに、なぜ芸術家が集まったのか?
   コラム: アーツ・アンド・クラフツ運動とは何か?

【7章】 20世紀の覇権国家 アメリカの時代
   o 大衆消費社会の到来にわいたアメリカの好景気
   <美術史のキーワード> 20世紀美術 [第二次世界大戦前]
   [名画のある場所] メトロポリタン美術館
   [名画のある場所] ニューヨーク近代美術館 MoMa
   コラム: アメリカの美術館文化を作ったのはだれ?
   o 国際協調の限界で、「持たざる国」でファシズムが台頭
   <美術史のキーワード> 20世紀美術 [第二次世界大戦後]
   o 米ソ二大国を中心に分断した世界
   o 冷戦終結と「情報革命」がもたらした世界の一体化
   [名画のある場所] 日本の美術館
   コラム: 奪われた美術品の所有者は?

 ◇ おわりに 現代への問いかけとなる「アート」

■ 索引

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