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書籍詳細

ぜんぶわかる高齢者の栄養 吉村 芳弘 監修

ぜんぶわかる高齢者の栄養
年齢とともに、人の体にはさまざまな加齢変化が起こり、栄養状態もそれに伴って変化します。
高齢者が知っておきたい栄養の基礎知識や、栄養の効果的なとり方を、わかりやすくビジュアルで解説。低栄養対策、症状別栄養管理のポイントも。
介護にも役立つ内容です。
ISBN 978-4-415-33650-3
発行日 2025年12月23日
判型 B5
ページ 176ページ
定価 2,090円(税込)

CONTENTS

【PART1】 加齢に伴う栄養状態の変化と対策

   栄養の基礎知識
   高齢者の栄養状態
   加齢変化
    o 代謝が落ち、エネルギー消費量が減る
    o 体内でのたんぱく質の合成が低下する
    o 歯が減ったり、のみ込む力が衰えたりする  ほか
   対策の基本
    o “過栄養”対策から“低栄養”対策へ、ギアチェンジする
    o 食事と運動で筋肉量を維持して「サルコペニア」を防ぐ
    o 「フレイル」の兆候に気づき、早めに負のサイクルを断ち切る  ほか
  専門家s EYE: 高齢者の栄養状態は“バケツに穴があいた状態”と捉えよう

【PART2】 高齢者の栄養評価のしかた

   アセスメントの基本
   評価ツール
   食事評価
   身体所見
    o 意図しない体重減少がないかチェックを
    o ふくらはぎの太さからサルコペニアのリスクが簡易的ににわかる
    o 口腔や皮膚の状態の悪化などは“見て・触れて”確かめる
   薬剤の影響
   摂取量の指標
      65~74歳の高齢者における食事摂取基準
      75歳以上の高齢者における食事摂取基準
   栄養評価のあとで
    o 食べることが生きがいという人も。安易なダメ出しは避ける
    o モニタリングが大切。変化を観察し、多職種で情報を共有する
  専門家s EYE: 栄養に関する情報は医療機関への入院時にも欠かせない

【PART3】 高齢者に必要な栄養&とり方

   エネルギー
    o 活動量とエネルギー摂取量の両方を維持
    o たんぱく質・脂質・炭水化物から程よくとる
    o “ちょいたし”や高カロリー食材を活用する
   たんぱく質
    o “とりすぎ”よりも“不足”に注意する
    o 一度にたくさんではなく、毎食均等にとる
    o アミノ酸スコアの高いたんぱく質をとる  ほか
   脂質
    o いろいろな“あぶら”をまんべんなくとる
    o n-3 系や中鎖脂肪酸を意識してとる
    o 肥満などがなければ、過度に控えすぎない
   炭水化物
    o 主食は抜かず、1日3回適量を守ってとる
    o 特に朝は必須。脳にエネルギーを供給する
    o 穀物や野菜、海藻をプラス。調理法に工夫を
   ビタミン
    o 多様な食品から補い、筋肉や骨を健康に
    o 魚やきのこからとる。適度な日光浴も必要
    o 動物性食品とカラフルな野菜が摂取源に  ほか
   ミネラル
    o 不足しやすいが、とりすぎにも注意が必要
    o 血圧や肝機能が正常なら、食欲優先でOK
    o 骨量の維持に必須。意識してとり続ける  ほか
   間食の活用
   外食の活用
   調理済み食品の活用
   お酒とのつきあい方
   経口栄養補助食品
   食べる準備
    o 飲み込む力を鍛えて誤嚥を防ぐ
    o むせないためには、全身の筋トレも大切
   口腔ケア
  専門家s EYE: “とりすぎ”が心配される食品は、利益と不利益を総合的に考えよう

【PART4】 気になる症状別 栄養管理のポイント

   対応の基本
    o 複数の症状が重なっていることが多い。優先順位の見極めを
    o 広く相談にのり、必要に応じて主治医や管理栄養士の指示を仰ぐ
    o “制限”から“緩和”へ。厳格すぎる指導は低栄養を招き、状態を悪くする恐れも
   血圧が高い
    o 血圧が食塩の影響を受けやすくなる
    o 過度な減塩は禁物。無理のないよう続ける  ほか
   血中脂質が高い
    o 脂質や糖質の偏ったとり方が数値を上げる
    o 肉類はむやみに減らさず、青魚を増やす  ほか
   血糖値が高い
    o 食後高血糖値も、低血糖も起こりやすくなる
    o 制限より、栄養組成のバランスが大切  ほか
   腎機能が低下
    o 老廃物をうまく濾過できなくなる
    o 緩和な方向にあるが、繊細な管理が必要  ほか
   骨密度が低い
    o 栄養不足は骨を弱く、折れやすくする
    o 低体重を避け、骨折リスクを下げる  ほか
   便秘が続いている
    o 食事量の低下や服用中の薬が原因のことも
    o 腸を刺激し、排便をスムーズにする  ほか
   認知機能が低下
    o 食行動の変化から低栄養に陥りやすい
    o 環境づくりと声かけで食事をサポートする
   そのほかの疾患・症状と栄養管理

 INDEX
 参考文献

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